2021.01.19

 

 いつのまにか2020年が終わりを告げ、2021年になった。新型コロナウィルスは収まるどころか感染者数をどんどん増やしている。国内でも感染力の強い変種が発見されたらしい。昨年の4月頃よりも感染者数が多いのに人々は前より街にあふれている。まだオリンピックを政府は行うと言っており、正気を失っているように見受けられる。緊急事態宣言がまた発令された。といっても私たちは普通に出勤している。飲食店が20時に閉まるようになった。10万円はもう給付されないようだ。

 

 私は、9月に個人情報保護士という名前のセンスのかけらもない資格試験を受けてから勉強をしなくなった。飲み会の頻度が増え、毎週末には自宅で地元の人たちと酒を飲んでいた。もしくは、映画を家で上映する知人の家で映画を一日中観ることが増えた。C言語の勉強は続けていたが、教えてくれる友人の話をただ聞いているだけであり、復習をしていないので、徐々にわからなくなってきた。プールは3月末まで工事中になってしまった。会社の同僚はダイエットに成功し、私より体重を減らして次は身体を鍛え始めた。後輩もジムに通い始め、肉しか物を食べなくなった。

 

 大晦日は山で過ごした。仲間三人と元旦のご来光を山頂で見る予定だった。山中は怖い妄想をいろいろ加速させた。真っ暗で寒い中をひたすら歩き、山頂に着いたが風が強くガスストーブでお湯を沸かすことができなかった。カップ麺も食べることができなかったのでみんな震えたまま次へ進まざるを得なかった。道の途中でたき火を囲み焼肉を食べる団体がうらやましかった。途中の夜景がきれいな場所では人がたくさんいて夜明けを待っていた。山から見える東京方面は、黄色とオレンジ色の暖かそうな光で横に広がってきらめいていた。そして、その光を後ろの方からじわじわと夜明けの光がにじみ始めていた。私たちは完全に夜明けを待たず、その場所を後にして先に進んだ。とにかく寒かった。ペットボトルの中身がシャーベットになった。スマホの電源が入らなくなった。仲間の電子タバコのリキッドが凍った。一人は膝が痛くて歩きたくないと文句を言い出し大いに足手まといとなった。残りの私ともう一人はまだまだ元気だったが、仕方なくルートを変え、バスに乗り、駅まで戻った。かろうじて元旦の早朝に開いていたコンビニでドリアとコーヒーを腹に入れた。その後、電車に揺られて地元まで帰り、スーパー銭湯に入って酒を飲んでから帰宅した。

 

 そして、もう1月も半分が過ぎた。最近は朝をたくさん食べ、昼を普通に食べ、夜は食べないようにしている。いつもこたつで寝ているため、あまりすっきりと眠れないまま、遅く目覚め、朝食を食べずに最寄り駅に着き、始業時間の15分前に蕎麦屋に入りタイムアタックで朝カレーセットを食べている。もしくはコンビニでおにぎりやサンドイッチを買い、始業5分前の机の上で流し込む、ということが多い。本格的に野菜不足な気がしてきた。いつも謎の残便感がある。昼食は昨年から継続しているが、家でごはんを炊いてレトルトのカレーをかけて食べている。もっとも、ごはん自体を炊くのを億劫がり、なかなか炊かないため、昼は弁当屋の弁当を買って食べることも多い。夜は缶ビールを一本程度飲むことが多い。そのまま、風呂に入らずこたつで寝るのをやめたい。

 

 通勤中にSNSをスマホで見ることを止めたいがずっと見てしまう。本を読みたいがすぐに眠くなってしまう。帰りはまず間違いなく寝てしまう。電車で寝ても隣の人によりかからなくなった。

 

 性懲りもなくまたマッチングアプリを始め出した。3か月だけやる予定だ。まったくマッチングしない。写真が悪いのだろうが、自撮り以外に写真を手に入れることができない。みんな自己紹介に似たようなことを書いており馬鹿みたいだなこいつら、と思う。やっていて悲しくなる。

 

 貯金があまりないかもしれない。引っ越しも今年は5月までにはしたいと思っているのに。節約をしないといけない。

  

 仕事が忙しくなってきた。残業が増えた。酔っぱらって出勤することはまったくなくなったが注意力は散漫でケアレスミスが多い。4月まで多忙な日々が続くだろう。今日は業務の電話をする中で、多くの人からコロナの影響で苦しいという話を聞いた。昨年より業務は難航しそうだ。隣の席のおばちゃんに人気の漫画を遅ればせながら借りて読んだ。8巻で号泣した。その漫画を読んで、人の利他性って素晴らしいものだなと思った。

 

 とは言いつつも、自分以外の幸せだったり順調な人たちへの僻みの感情が強くなってきている。私が不幸であるときはみんなは不幸のどんぞこであってほしい。私だけが幸せでありたい。

 

 自分を馬鹿にしてきた奴らが許せない。自分でも意外なほどの執念深さで復讐の機会をうかがっている。妄想で奴らをよくぼこぼこにするが実際に天誅が下ってほしいと思うし、あわよくば本当に悲惨な死を遂げてほしい。キレることや暴力性を見せることは大事だ。大声を出して威嚇してもいいかもしれない。

 

 私が前に進む唯一の方法として知っていること、それはつまり、勉強だったり読書なのだが、とりあえず、またそれを少しずつやっていきたいと思う。